謎のブログ

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黒蜥蜴(新国立劇場 中劇場)

 美輪明宏・主演の黒蜥蜴。今年の公演で最後とのことで、たまたま母が入っている某倶楽部でチケットが取れたので見に行ってきた。

 一言でいえば、

「これぞ芸術」

である。

 以下、観劇後にTwitterで呟いた感想が良くまとまっていたので手直ししながら再掲載する。


 黒蜥蜴は、美輪明宏氏の圧倒的な存在感と台詞回しの美しさ、明智役・木村彰吾氏の魅惑の低音が作り出す台詞回しの重厚感と存在感の大きさ、そしてそれらが紡ぎだす黒蜥蜴との掛け合いの妙。

 そして何よりどんな宝石よりも美しい日本語の響きが至高の舞台を作り上げてて、恐ろしい程の芸術を見た。

 目の前に広がる映像以上に台詞の紡ぎ出す世界を自分で夢想して構築しなければならないので、見る人間は選ばれる。その点で大衆演劇ではなく、孤高の芸術作品と言える舞台だ。


 若かりし頃の美輪明宏であれば「どんなに美しかったろうか」とも思うが、現在御年80歳の美輪明宏は存在感と内面からあふれる美しさと妖艶さ、この世のものでは無いかのような存在なので、究極に美を愛する狂気の黒蜥蜴として今のこの方以外に考えられない程である。

 なんにせよ、真の舞台芸術とはこのことかと思うような素晴らしい舞台を見られたことは、何という幸運だろうかと。

 これからご覧になられる方は、非常に想像力を要する頭を使い倒す劇なので、体調を万全にして観劇することをお勧めする。