謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

夜中に犬に起こった奇妙な事件(National Theatre Live 2012)

 今日はのんびり・・・とはいかない(゚Д゚)@謎です。仕事休んでるのにやることがなかなか片付かないってどういうこと!?(病気で処理能力落ちてるだけです)

 

 さて、National Theatre Liveというイギリスのナショナルシアターで行われた演劇を映像として残し、映画館で見られるようにしたものがあるのですが、昨日はその中でも「夜中に犬に怒った奇妙な事件」を見に行きました。

 ちなみに、"Theatre"ですが、これは英式の綴りですね。米式は”Theater” です。

 いいかね、Theatreをスペルミスとしたパソコンのスペルチェッカー、君は見識を広めるべきだ(IMEに「僕アメリカ人なので」と言われそう・・・)

www.ntlive.jp

 

 

 公開当初から名作の誉れ高い作品なので、見に行ったのですが、まさしく「名作」でした。

 

 ストーリー運びはもちろんのこと、演出・舞台美術の手腕の良さが光ります。

 

 作中で主人公クリストファーが自閉スペクトラム症であるということは明確に言われないのですが、そうだろな、と予想される人物です。

 

 そんな彼の頭の中を規則正しく並んだドットの床で表現し、その床は黒板になったり、陥没して線路になったり、少年の頭の中の思考を表したりする。これは、とてもうまい表現だと思いました。彼は規則正しく整然としていない事柄については受け入れられないのです。

 このあたり、映画「ザ・コンサルタント」でベン・アフレックス扮する自閉スペクトラム症の会計士の映画を見ていたので、「なるほど」と理解しやすかったです。

 

 私が気に入ったのは、そんな彼を作品は特に自閉スペクトラム症だとは言わず、彼の身の回りに起きていることを観客に見せることでそうと分からせていたことですね。

 

 あくまでも主人公は一人の少年として描かれていました。

 

 一人の少年が困難を抱えながらも自分の力で問題を解決しようとする話。

 

 ただ、困難に持って生まれた自分の特性が入っているってこと。

 

 でもこれってよく考えれば、自閉スペクトラム症じゃなくったって、気が弱かったり、運動が出来なかったり、他人より勉強が出来なかったり、困難は誰でも持っているよね、って思うわけです。たしかにそれらの困難に比べて、大人の手助けや周りの理解は必要になりますが、だからってそれが特別なのかな?と。

 

 そして彼は素晴らしい才能を持っている。

 もちろん、どんな子供も素晴らしい才能を持っている。

 

 だから彼は持って生まれた自閉スペクトラム症のせいで沢山の困難にぶつかり、勇気をもって挑んでいくのだけれども、その姿は障害のある子供だけでなく、すべての子供に通じる姿だと思えるんです。それが、作品が彼を「障害児」と言わない効果じゃないかな、と思います。

 

 暗くなりがちなテーマを扱っていながら、上手な配分でコミカルなセリフなども入れているので、全体的に重く負担になるようには感じません。見た後さわやかです。

 

 そして、なんといっても演劇の国イギリス。

 

 やっぱり役者がいい。

 

 主人公の少年はホロウ・クラウンでヘンリー7世を演じたルーク・トレッダウェイ。ごめん・・・思い出せない、ベネディクト・カンバーバッチばっかり見てた・・・ごめん。

 あの独特な動きとか、すごく難しいとおもうのですが、どこからどう見ても舞台には15歳の自閉スペクトラム症の少年が居ました。一所懸命問題を解決しようとする姿が胸を打ちましたね。

 

 あと、SHERLOCKハドソンさんを演じているウナ・スタッブス(ユーナだっけ?)も出演していて良い存在感がありました。素敵なひとですよね、本当。

 

 それからNational Theatre Liveって映像の撮り方がイマイチよくない印象を「フランケンシュタイン」や「ハムレット」で受けていたのですが、本作品に関してはストレスが少なかったです。映像で見せる撮り方をしていて、むしろ逆に「これは劇場でちゃんと見えたのか?」と疑問に思うぐらいでした。床の表示や映像って前の席の方には見えたんですかね?映像は真上からみるのでちゃんと見えるんですが。

 

 それにしても、最後に3平方の定理(ピタゴラスの定理)を使った証明問題を証明してたのは必至で聞き取ろうとしましたが、そもそも「nの二乗」って英語でなんて言うんだよ!っていうのを知らないので分かりようがありませんでしたwww

the square of nというらしいよスクエアって正方形?と思ったら平方の意味らしい)

 

 もし、この先上映される機会がありましたら、一度見てみてくださいね。

 おすすめです。